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凸版印刷/RFIDで「誤組み立て防止システム」開発

2007年05月25日/IT・機器

凸版印刷(株)は、RFIDを利用して、部品の組み立て作業を支援する「誤組み立て防止システム」を開発した。

部品を組み立てる製造現場では、製造のための出庫指示に応じて部品を在庫から選び出す「ピッキング」作業が行われている。

部品の取り扱い数は大量で、また一見するだけでは判別しにくい類似した形状のものも多数あるため、現状、間違った部品が取り付けられるミスが発生し、製造現場での改善課題となっている。

このような部品を取り間違えた半製品が組み立て工程内で検知できず、後工程に進み、最終工程段階になってようやく判明した場合には、組み立て作業のやり直しなどの時間ロスや、製品自体が不良となるコストロスなどにも繋がり、ピッキング作業の課題の一つとなっている。

今回開発した「誤組み立て防止システム」は、RFIDを利用して部品の組み立てミスを防ぐ仕組みで、予め作業者が携帯する「作業者カード」、選択すべき部品が記されている「作業指示書」、選択した部品を載せておく「ピッキングトレイ」のそれぞれにRFIDを貼付する。

それらの情報を事前に紐付けしておき、作業台に設置したリーダ/ライタ(R/W)に「作業者カード」「作業指示書」「ピッキングトレイ」を一度に載せ、作業に取り掛かる前に組み合わせが正しいかを判別させることで、誤った作業を未然に防ぎます。いつ誰が作業を行ったかも記録に残すことが可能で、これまで以上に情報の収集が容易にできる。

システムは、製造にかかわる「人」「もの(材料)」「作業(指示書)」をICタグを使って容易に特定できるため、将来的にはピッキング作業以外の製造現場の情報収集においても活用でき、効率的に運用していくことが可能。

価格は、最小構成システム(3段3列部品棚パイプラック対応)300万程度からで、販売目標は、3年間で、3億円を見込んでいる。

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