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凸版印刷/ICタグを活用した循環容器管理システム販売開始

2006年09月07日/IT・機器

凸版印刷(株)は、ICタグを活用したネットワーク型循環容器管理システム「NETLOOPASS(ネットルーパス)」を開発し、販売を開始した。

システムは、ICタグを活用して通い箱やパレットなどの循環容器が「今、どこで、どのように」利用されているかをネットワークを通して可視化し、循環容器の効率的な運用をサポートするパッケージシステム。

企業では環境に配慮して、ダンボールや梱包資材の使い捨てをやめ、通い箱やパレットなどの循環容器の利用を行うようになっているが、これらの企業の多くが、容器の在庫数・所在を把握できていないため、商品の出荷時に容器が手元になかったり、過剰に容器の導入を図るなど、管理上の課題を抱えていた。

すでにコマツ物流(株)の金属パレット管理用として先行導入を予定しており、日本~イギリス間を行き来する金属パレットの使用状況を可視化し、高価で製造に数ヶ月を要する金属パレットを効率良く循環を目的としている。

今回、凸版印刷ではイギリスでも使用可能なリーダ/ライタの調達、およびパッケージソフトのカスタマイズにも対応し、2.45GHz帯や953MHz帯の特性を活かして、ハンディターミナル型リーダ/ライタを使わずに、自動で入荷・出荷を行うシステム展開も検討中している。

販売価格は、基本ソフトウェア一式200万円(50セット限定)で、通常380万円。販売目標は、初年度1億円、次年度5億円を見込んでいる。

「NETLOOPASS」の概要・特長
・管理対象容器にあらかじめICタグ(13.56MHZタイプ)を貼付し、利用の際にハンディターミナル型リーダ/ライタでICタグ内のデータを読み取ります。読み取られたデータはネットワークを通じて管理サーバに転送される。
・担当者はネットワークを通じて、対象物の「所在、使用回数、利用履歴、在庫状態」を照会することが可能。
・ICタグは1,000枚から導入可能。本システムで30拠点・10万点の容器が管理できる。
・管理に必要な機器、ソフト、サポートを網羅した、即導入・運用が可能なオールインパッケージ。
・ネットワークでのデータ共有により、複数拠点間での情報共有が可能。
・業務毎、拠点毎、担当者毎に機能を制限(アクセスコントロール)可能、不正な操作を防止する。
・取引先との物流用通い箱と社内利用の製造用パレットなど、同時に複数の対象物、業務の管理が可能。
・対象物に合わせた形状への加工が可能。コイン型ICタグ(一般用、金属用)のほか、カード型、ラベル型などさまざまなタイプの混在も可能。

想定利用例
・複数拠点間で利用するコンテナやパレットなどの状態管理
・拠点間を行き来する通い箱の所在管理
・繰り返し使う溶剤容器の利用回数管理
・PCや工具などの固定資産管理など

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