サッポロビール(株)は、老朽化した大阪工場の製造を平成20年3月末で停止する。生産効率の向上と多様化するニーズに対応する商品開発力・生産力の強化、損益分岐点引下げによる収益力強化を目的として生産体制の見直しをおこなうもの。
また、2006年11月に銀河高原ビール社から譲り受けた那須ビール園の設備に、既存小ロット商品の生産を集約し、那須工場としてことし10月より本稼動する。具体的には、既存ブランド商品の小びん・250ml缶・135ml缶や、エーデルピルス(樽)などの生産を集約化する。
さらに、静岡工場では約60億円、千葉工場では約16億円を投じ、生産性向上のための設備工事に着手する。
これらの生産体制見直しにより、生産能力は「114万kl」から「97万kl」となり、操業度は「71%」から「88%」に改善され(いずれも06年実績と09年予想の比較)、コスト削減効果は年間で約12億円程度になるものと試算している。
大阪工場の概要
住所:大阪府茨木市岩倉町2-1
敷地面積120千㎡
製造能力168千kl
建物・設備等簿価79億円(平成18年度末)