川崎汽船(株)はインドのムンバイ市に研修施設「“K” Line Maritime Academy(India)」を開設した。
同研修所では、「国籍を問わず、川崎汽船グループの海事技術者を育成する」というコンセプトの元、統一したケイライン基準トレーニングマトリックス、研修細目に沿った研修を実施する。
具体的には、船長・航海士については、操船シミュレーターによる衝突事故防止、座礁事故防止訓練の実施と安全の徹底を図り、危険物貨物の安全な取扱いに習熟させ、安全な荷役の徹底を目指す。
特に、業界初の自動浚油装置シミュレーターをメーカーと共同開発し、安全で効率的なタンカー荷役トレーニングの実施が可能となった、としている。
機関長、機関士については、主機遠隔操縦装置系のトラブル原因を発見し迅速な処置を行う訓練を行うための主機操縦装置シミュレーターや、冷凍コンテナ実機などの実際的な機関士訓練装置を充実させるとともに、フルミッションエンジンシミュレーターにより機関操作の基礎から多様なトラブル対応などの応用までを学べる体制を整えた。