商船三井(株)は、三菱重工業(株)長崎造船所で建造していた8100TEU大型コンテナ船を“MOL CREATION”と命名、7月15日から欧州向け新サービスに投入する。
各所に最新技術を採用し、環境や安全性に配慮した。鋼材には世界で初めて47キロ高強度鋼板を使用し、本船強度を高めた。
主機には最新型電子制御式エンジンを用い、回転数に応じた最適な燃料噴射制御が可能となり、NOx(窒素酸化物)やPM(煤塵)の排出抑制に高い効果があるとしている。
商船三井は、“MOL CREATION”を、欧州向け新サービス“NCE”(North China-Europe Service)に投入し、アジア-欧州航路サービスを拡充。
CMA-CGM社(フランス)との共同運航による新サービスで、荷動きの伸張著しい北中国主要港とヨーロッパ主要港をダイレクトに結ぶ。
運航船隊は9隻(平均8500個型)で、商船三井はMOL CREATION1隻を投入。これにより、商船三井のアジア-欧州間サービスは6サービスとなり、「拡大を続けるヨーロッパ向けの荷動きと顧客のニーズに、より一層充実したコンテナサービスで対応していく」としている。
■“MOL CREATION”概要
載貨重量:89,370 トン
全長:316 メートル
船幅:45.6メートル
喫水:14.5メートル
主機関:Mitsubishi – Wartsila 11RT-flex96C
造船所:三菱重工業(株)長崎造船所