佐川急便（株）と佐川引越センター（株）は6月21日、配達時にドライバーとスタッフの2人で大型の家具、家電を箱から開梱、指定場所へ設置し、不要資材の引取りまで行う新サービス「大型家具・家電設置輸送」を開始した。
同社グループの全国宅配便ネットワークだけでは輸送が難しかった大型家具や大型家電の設置輸送について、両社の輸送ネットワークを生かした大型貨物専用のネットワークを新たに確立することで実現したもの。
大型の家具・家電はこれまで、車両の貸切による輸送（チャーター輸送）のほか、全国に物流センターを複数設置するなど、増大する通販業者などにとって輸送コストや商品到着までの貨物情報の取得に苦慮するケースが多かった。
また、商品代金決済も宅配便ネットワークでの配達とは違っていたため、代金引換サービス「e-コレクト」が利用できなかった。
新サービスを利用することで、飛脚宅配便より大きな貨物を扱う飛脚フリーサイズパッケージの料金と設置料金をあわせたパッケージ料金で利用が可能となる。
飛脚宅配便と同様の貨物情報管理により、貨物追跡情報、e-コレクトの利用も可能となり、確実な商品代金回収が実現する、としている。
開梱、指定場所への設置、不要資材の引取りサービスにより、商品購入者へのアフターケアも、販売者の負担を減らすことが可能となる。
佐川急便が持つ全国宅配便ネットワークと佐川引越センターの拠点、全国専用幹線ネットワークにより、大型家具や大型家電を全国に配送する。
