三菱自動車工業(株)は、複数の欧州提携先との間で受発注、調達情報を交換するため、GXS(株)の「Managed Services(マネージド・サービス)」を導入した。GXSが6月25日に発表した。
三菱自動車は受発注情報の電子化を効率的に進めるために、グローバル規模でのサポートが可能な企業間電子商取引サービスのプロバイダーを探していた。
これまで三菱自動車では、データ変換や通信に必要なソフトウェア(ミドルウェア)を自社の情報システム部門で開発してきたが、初期開発、維持管理や機能拡張に多くのリソースが割かれる点が課題となっていた。
また、国や企業によってフォーマットやプロトコルが異なるため、業務拡大とともに負担が増大する傾向にあったという。
こうした課題を解決するために、三菱自動車ではオンデマンド・サービスであるマネージド・サービスの導入を決定、ドイツ向け、フランス向けと相次いで稼動を開始した。
これまで、海外数十拠点との間での補用部品、車両の受発注のやりとりなど自社内を中心にGXSのB2B ECサービスを活用していたが、今回は提携先まで拡大した。
GXSでは、導入により三菱自動車の企業間電子商取引の拡大に伴う業務量増加が「劇的に抑制される」としている。