日産自動車と三菱自動車工業は12月14日、両社が事業協力関係を拡大することに合意したと発表した。
この合意により、日本の軽自動車事業やグローバルな小型商用車事業をはじめとする、両社双方の事業競争力が高められる、としている。
現在、両社は軽自動車や小型商用車分野でOEM契約を結んでいるが、今後OEMの拡大に加え、更なるシナジー効果を生み出すビジネス構築を目指す。
OEM拡大で今回合意した案件は、日本市場向けに、日産自動車の小型商用車を三菱自動車に供給すること、中東市場向けに、三菱自動車SUV(多目的スポーツ車)を日産自動車に供給すること、の2点。さらに、日本向けには日産自動車の上級セダンを三菱自動車に供給することも検討中。
また、OEM以外の分野で、2つのプロジェクトについては検討を進めていくとしている。一つは三菱自動車のタイ工場での日産「ナバラ」の生産ならびに、将来的には両社の次期型1トンクラスピックアップ車の開発・生産協力。二つ目が、日本市場向けの軽自動車の商品企画、開発を行う50:50の合弁会社を設立する、としている。