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食品流通構造改善促進機構/卸売市場の物流最適化推進のモデル地区決定

2007年07月06日/物流施設

(財)食品流通構造改善促進機構は、産地、地方・大都市近郊の卸売市場、実需者など地域の流通関係者による「物流最適化のための連携手法の検討」と「共同集荷などの連携した取引システムに基く最適な物流システム確立」のための実証モデル地区として、次の4か所を決定した。

■採択されたモデル地区の概要
1.道央市場間の物流効率化推進事業
品目:青果
事業参加者:
卸売業者=丸果札幌青果(株)、樽一小樽中央青果(株)
物流会社=樽一運輸(株)
流通コンサルタント・システム設計事業者=JFEエンジニアリング(株)
企画提案のポイント:
・中核市場から連携市場へ商品情報の提示を行うことで、連携市場は集荷と販売の計画が組み立てやすく、品揃え、販売量の強化につながる。
・これまで各卸売会社が個々に行っていた配送手配を一元化することにより、物流の効率化を図る。
・両社間の取引データをEDI化することにより、両社の基幹システムにそのままインプットできるようにすることで、事務作業の効率化を図る。

2.静岡・青森中核市場連携共同集荷事業
品目:青果
事業参加者:
卸売業者=県印静岡県青果(株)、浜松青果(株)、青森合同青果(株)
流通コンサルタント・システム設計者=(社)農協流通研究所
企画提案のポイント:
・夏場の青森を中心とした東北産地、冬場の静岡を中心とした東海産地の産物を、気候の違いを活用した卸売市場間の連携により集荷量・品揃えの向上を実現する。
・取引ルート形成と、集荷の共同化によるトラックの大型化や積載効率の向上を図ることで、運賃コストの低減に加え、高鮮度の青果物の調達を可能にする。
・各社が安定的なマーケットを確保することで、地場の青果物の安定的なチャネルを構築し、生産の拡大を図る。

3.山形県青果市場共同集荷推進事業
品目:青果
事業参加者:
卸売業者=山形丸果中央青果(株)、(株)丸勘山形青果市場、丸果庄内青果(株)
流通システムコンサルタント・システム設計業者:(社)農協流通研究所
企画提案のポイント:
・参加市場が共同仕入を行い、量販店に対応できる品揃えを実現。
・東京市場からの集荷を共同化し、物流コストの削減を図る。
・最適な物流経路について実証検討を行い、山形県内市場間の共同物流のあり方について検討する。

4.両毛地域における青果物市場間連携推進事業
品目:青果
事業参加者:
卸売市場=足利青果(株)、館林中央市場(株)、太田魚菜商業協同組合
流通コンサルタント・システム設計者=JFEエンジニアリング(株)
企画提案のポイント:
・3市場で集約できる品目を特定し、産地に発注することで、品揃えの強化、販売量の増加を図る。
・3市場間で最適な物流ルートを構築し、物流の効率化を図る。

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