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プロロジス/米国で新ファンド組成、物流施設230万㎡など2220億円で取得

2007年07月26日/物流施設

米プロロジスは、新たなノースアメリカンプロパティーファンドを組成し、DPインダストリアル社が所有するインダストリアル不動産を取得する。取得総額は、取引コストを含めて約18億5000万ドル(約2220億円)。

DPインダストリアル社は、米国インダストリアル不動産開発大手「Dermody Properties社」とカルスターズ(カリフォルニア州教職員退職年金)の合弁企業。

取得する不動産には、ネバダ州リノとラスベガス、ペンシルバニア州東部、イリノイ州シカゴ、南カリフォルニアに位置するテジョン・ランチ――の合わせて2470万平方フィート(約230万㎡)の物流施設スペースからなる114棟の不動産が含まれる。

このうち120万平方フィート(約11万1500㎡)は現在、建設が進められており、取得した不動産には、将来930万平方フィート(約86万4000㎡)の物流施設スペースの新規開発が可能な518エーカー(約210ヘクタール)の開発用地も含まれている。

稼働中の施設の約49%は、カリフォルニアやラスベガス、太平洋岸北西部の消費地への物流ハブとして成長しているリノに立地。取引に含まれる開発用地の約64%は、グレーターシカゴとペンシルバニア東部に所在し、200エーカー以上の用地がユニオンパシフィック鉄道のシカゴ郊外の共同一貫輸送(インターモーダル)施設のそばに立地している。

なお、DP社は、民間のインダストリアル不動産開発会社として事業を継続し、同社の本社もネバダ州リノに留まる。

これらインダストリアル不動産は、今回新しく組成された総額18億米ドル(2160億円)の「プロロジスノースアメリカンプロパティーファンドⅢ」が購入。リーマン・ブラザーズ社の関連会社が取引のアドバイザーを務め、ファンドへの借入れやエクイティ・ファイナンスを提供した。

プロロジスは、この度の取引で取得した土地の全所有権を保有するとともに、ファンドの持分20%を所有する。

米国内物流で重要な5地域に物流施設ネットワークを拡大することになり、より多くの企業の物流施設ニーズに応えることが可能になる、としている。

今回、取得した物流施設は、平均築8年の高品質な施設で、現在の入居率は平均で90.5%。入居企業の50%以上がプロロジスの既存顧客、40%が大手企業で、プロロジスにとって新規顧客となる。

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