三菱倉庫（株）は10月2日、インド・ニューデリー市に駐在員事務所を開設したと発表した。巨大な国内市場を狙い、自動車関連など日系メーカーの進出が加速、輸出用の製造拠点の開設も始まっていることから、「将来、物流需要が非常に高まる」と判断した。
ただ、日印で覚書が交わされたデリー－ムンバイ産業回廊設立に代表される道路、港湾、鉄道の物流インフラ整備が、物流市場の発展の大きな課題となっており、三菱倉庫では、日系企業を中心に高まる物流サービスへの需要に対応し、最適な解決策を提案できるよう事務所を開設した、としている。
同社では、インドに進出、または進出を検討している日系企業に対し、整備が遅れているインフラ、複雑な通関制度などへの対応を含め、物流に関する調査、コンサル需要に応え、輸出入、インド国内物流サービスを提供。各地域でインドのパートナー企業との協力関係を築いているため、ニューデリー周辺地域だけではなく「インド全土の案件に対応する」としている。
また、今後はインドの優良なパートナー企業との協力関係を強化するとともに、早期に合弁、独資での現地法人設立について調査・検討する方針。
