LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信

三菱倉庫/三菱自のオランダ生産子会社から物流業務受託

2008年09月11日/国際

三菱倉庫グループは9月10日、三菱自動車のオランダ生産子会社であるNetherlands Car B.V.社(NedCar)から、ことし8月から本格生産を開始するアウトランダー用ノックダウン部品の納入管理に関するLLSP業務を受託し、業務を開始したと発表した。

三菱自動車が欧州向けアウトランダーの生産の相当数を日本からオランダボーン市のNedCarに移管することに伴い、大量のノックダウン部品の現地工場向け輸送が発生する。

厳格な定時輸送が求められるノックダウン部品においては、輸送工程とコンテナの序列納入(生産とシンクロした納入)を総合的に管理するLLSP機能が必要と判断し、NedCarは欧州三菱倉庫の起用を決めた。

業務内容は、定められた納入予定データと出荷情報入手から始まり、複数の船社による海上輸送、ロッテルダム港から現地バージターミナルまでの内陸河川輸送と、工場へのトラック輸送を一括して管理する業務で、さらにリターナブルラックの返却管理業務も担当する。

また、荒天や多種の輸送環境変化に対応するため、緊急輸送手配も考慮した取り扱い体制を整えている。

一日に約50コンテナの納入指示を行うにあたり、システム面では顧客とのEDI接続によって出荷情報などを取り込み、自社進ちょく管理システムにより序列納入手配を行うサポート体制も構築した。

受注の背景には、以前から取り扱っている欧州とアジアからの三菱自動車名古屋製作所・水島製作所向け輸入調達部品のLLSP業務実績が挙げられる。

部品引き取りから海上・航空一貫輸送、JIT納入までの業務を行っており、輸送進ちょく管理システムによる出荷・輸送・保管・納入の可視化されたサービスを提供している。

一部の業務については三菱倉庫作製の専用エンジンラックも供給しており、自動車部品輸送が求めるノウハウの蓄積が今回の受託に寄与した、としている。

また、アウトランダー生産ライン用の溶接治具・金型などの設備機器についても、梱包からNedCarへの納入までの一貫輸送サービスを行った。

さらに欧州三菱倉庫は、ノックダウン部品以外でも、欧州域内での調達部品輸送においてNedCarとの協力体制構築を図っており、現地での域内物流について全面的にサポートを行うことで現地での新規業獲得を目指している。

また、三菱倉庫グループは、LLSP業務を他地域と新規顧客に展開し、現地業務の強化を図っていく。

関連記事

3PL・物流企業に関する最新ニュース

最新ニュース