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ダイキン工業/中国にコンテナ冷凍冷蔵装置の生産会社、物流リードタイム半分以下に

2007年10月05日/物流施設

ダイキン工業(株)は10月4日、中国蘇州に海上コンテナ用冷凍冷蔵装置の生産を行う新会社「大金制冷(蘇州)有限公司」を設立したと発表した。

新会社は2008年10月に生産を開始、段階的に生産を拡大し、2010年度中に4万台の生産能力を整える。また、冷凍冷蔵装置の納入先であるコンテナボックスメーカーが集中する中国で顧客最寄化生産することで、増大する需要に迅速に対応する。

ダイキン工業によると、世界の海上コンテナ用冷凍冷蔵装置市場は年々拡大しており、2007年度需要は約10万台となる見込み。同社は現在、国内生産拠点である大阪府堺市の臨海工場で年間3万台の生産能力を持っているが、需要増大に伴い、生産能力の拡大が課題となっていた。また、コンテナボックスへの組込みを行う中国に製品を輸出しているため、生産から納品までのリードタイム短縮にも限界があったという。

ダイキン工業は、世界の主要船社やリース会社向けに海上コンテナ用冷凍冷蔵装置を販売しており、販売台数ベースで現在、業界第2位。今回の中国新会社設立は、低温事業のグローバルでの成長発展の鍵となる生産戦略の重要な柱として意思決定したもの。

新会社設立に伴い、2010年度には両拠点を合わせて年間7万台の生産体制となる。また、主要部品をすべて内作化し、生産から完成までに要する生産リードタイムを従来の17日間から9日間に短縮。コンテナボックスメーカーへ製品引渡しまでの物流リードタイムも、これまでの10日間から4日間に短縮できるとしている。

将来的には中国に生産を一本化することで、サプライチェーンの効率を改善し、業界動向を見極めながらタイムリーに供給していく方針。

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