「GS1香港 SCM エクセレンス・コンフェレンス」が10月中旬、香港で開かれ、SCM業界関係者がRFID(ICタグ)にまつわる流通ネットワークの現状や展望について話し合った。
同コンフェレンスは今回で7回目で、参加者は約500人。小売・流通、メーカー、ロジスティクス、アパレルの企業幹部ら32人がスピーチした。
この中では、香港特別行政区の商業経済開発担当秘書であるフレデリック氏は「香港のロジスティクスハブとしての機能を維持するため、関係業界、組織が情報による相互連結を強める必要がある」と述べ、同行政区が2004年から2年間にわたり実施した、情報インフラに関する広東・香港地区での3億3000万香港ドルの投資について説明した。
広東省中部に位置するフォーシャンのYunXian Chen市長は、フォーシャンを中国国内のRFIDの最重要拠点とすると強調。GS1香港のフィリップ会長も、香港進出企業に対し、情報技術を最大限に生かすための早急な対応を求めた。
このほか、2007年に行われた調査の結果として、RFIDを導入した企業が、万引きや損傷による商品損失額を36%減らしたことや、作業効率を18%向上させたこと、さらに倉庫管理業務の効率を45%向上させたことが紹介された。(翻訳)