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NEC、SAPジャパン/製造業向けソリューション領域で協業強化

2007年11月21日/IT・機器

日本電気(株)(NEC)とSAPジャパン(株)は11月20日、製造業向けソリューション領域での協業強化を発表した。コンサルタントの育成を行う「製造業eSOAソリューションセンタ」を20名体制で発足させるほか、「SAPNetWeaver」を活用し、SAPジャパンのERPソフトウェア「SAP ERP」と統合可能なソフトウェアを拡充した製造業向けソリューションを2008年4月から提供開始。また、RFIDシステムで管理する現場情報と「SAP ERP」で管理する経営情報を相互活用するソリューションの開発を進める。

NECとSAPジャパンはこれまで、製造業の製品ライフサイクル管理(PLM)システム、製造実行システム(MES)領域で「SAPNetWeaver」を活用した連携ソリューションを開発し、共同で販売・マーケティング活動を行っていた。NECとSAPジャパンは、「SAPNetWeaver」をシステム統合基盤として活用し、「SAP ERP」とNECの製造業向けソフトウェアを統合させたソリューションについて、今後3年間で50社への導入を目指す。

強化する協業の内容としては、統合基盤ソフトウェアである「SAPNetWeaver」と各種ソフトウェアを組み合わせて稼動させるための開発・検証、「SAP ERP」と他のシステム間の連携実証などを行う「製造業eSOAソリューションセンタ」を発足させる。

初年度は20人体制で既に検証を開始しており、2008年度までに100名体制に拡大する。多様な業務要件に対応したNECの製造業向けソフトウェアとグローバルマネジメントに優れた「SAP ERP」を適材適所に組み合わせた新たなソリューションの開発を促進するとともに、「SAPNetWeaver」をベースとする新たなソリューションに精通したSAPコンサルタントの育成・技術支援を行う。

また「SAPNetWeaver」を基盤に、「SAP ERP」と連携する製造業向けソフトウェアとして①プロセス製造業の生産管理領域で実績のある「FlexProcess」②産業機械製造業の生産管理領域とアフターサービス領域で実績のある「IFSApplications」③大規模な資材所要計画を高速に計算し生産計画シミュレーションが可能な「Witleaf」――を新たに追加する。

これらに、従来から「SAP ERP」と連携を行っている製品ライフサイクルを管理するソフトウェア「ObbligatoII」、製造現場の管理を行うソフトウェア「SFCPOP/J」の2種を加えた5種の製造業向けソリューションを、NECとSAPジャパンが共同で販売・マーケティング活動を行い、今後3年間で50社へ導入する。

RFIDシステムの現場情報と「SAP ERP」の経営情報を相互活用するソリューションの開発をNECとSAPジャパンの両社共同で推進する。「SAP ERP」とRFIDシステムを連携させたNECのパーソナルコンピュータ事業会社NECパーソナルプロダクツ(株)の事例をもとに、現場と経営部門の情報を統合し、現場の可視化・効率化に加え、社内外での製品ライフサイクル管理を強化するソリューションを提供していく。

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