中国で最大面積を誇る天津東疆保税港区が11日、封鎖運営をすることとなった。
同保税港区の計画面積は10平方キロメートルで、第1期の封鎖運営が行われる面積は4平方キロメートルに及ぶ。同保税港区は、コンテナ中枢港や保税区、輸出加工区、保税物流パーク区のあらゆる機能を兼ね備えるほか、中国政府より保税中枢港および自由貿易区での運営方法やルールが導入される。
また、輸出加工や保税、輸出税還付などの機能を一体化し、国際貨物の中継や輸送、調達、輸出加工などの業務を重点的に行なう予定という。
現在公布されている「天津東疆保税港区管理規定」には、同保税港区に輸出加工区や保税区、国際物流の関連政策が付与されると明記されているほか、あらゆる優遇政策が適用されるなど、同保税港区における優遇は最高レベルになる見通し。
中国ではわずか半年の間、上海洋山保税港区や大連大窯湾保税港区、海南洋浦保税港区、天津東疆保税港区が、それぞれ封鎖運営や設立が認可された。
このような南から北に向けた保税港区の戦略的配置の完了は、中国の対外開放が新たな道を選択する段階へ入ったことを示し、また、これらの保税港区が発展することで対外開放がより広域にかつ高い水準へ進むものとみられる。(新華社/日中経済通信)