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環境省/3.5トン超のディーゼルトラック、PM排出「測定限界値以下」に強化

2007年12月14日/CSR

環境省は12月13日、自動車排出ガスの許容限度を大幅に強化する改正を公示した。2005年4月にまとめられた中央環境審議会(中環審)の第8次答申を受けたもので、車両総重量3.5トン超のディーゼルトラック・バスの場合、PM(粒子状物質)はエンジン出力1キロワット時につき0.01g以下と、現行規制から63%以上減らさなければならなくなる。

これは中環審の答申時点で事実上、測定不可能な水準(定量限界)まで規制を強化するもので、この許容限度の改正を受けて国交省が「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示」を改正し、2009年度から実施される。

主な改正点は、ディーゼル自動車について、窒素酸化物(NOx)、PMを大幅に低減し、基本的にガソリン車と同レベルの排出ガス規制を実施する一方、ガソリン自動車についても、「PMの排出が懸念される一部車種」に対し、ディーゼル車と同じレベルのPM規制を行う。排出ガス許容限度は、中環審の答申を受けてこれまで数年ごとに強化している。

許容限度で示された「09年規制値」のうち、ディーゼルの量産車に適用されるものをみると、車両総重量3.5トン超はPMがエンジン出力1キロワット時当たり0.01g(現行規制値比63%減)、NOxが0.7g(65%減)となっており、中量車(車両総重量1.7-3.5トン)がPM0.007g(53%減)、NOx0.15g(40%減)、軽量車(車両総重量1.7トン以下)はPM0.005g(62%減)、NOx0.08g(43%減)――に改正した。

重量車とされる車両総重量3.5トン以上のトラック・バスについて、環境省では今後、第8次答申で「挑戦目標値」として掲げた水準まで規制を強化していく方針。

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