丸紅は、上海を中心に中国でベーカリーショップを展開し、自社グループ工場で製パン・製菓を行うクリスティン・グループ（以下：クリスティン）の持株会社に16.2％出資する。
クリスティンは上海市を中心に華東地区に520店舗余り（2007年9月末現在）の直営ベーカリーショップを展開する上海最大手のパン・菓子製造販売業者で、店舗数・販売実績とも毎年倍増しており、2010年までに1,500店舗のベーカリーショップ展開を計画している。
今回の丸紅による出資は、1993年1月に設立し、急拡大しているクリスティン社に対し、経営面と生産・物流面でのサポートを行い、両社が力を合わせて事業拡大を加速度化する。
丸紅は米国に穀物集荷・販売会社を持つことに加え、2006年には上海に製粉事業の合弁会社を設立、その製粉工場は2009年春に稼働予定で、砂糖・油脂・乳製品でも世界の生産地に有力な生産・集荷拠点を持つなど、原料調達ルートをクリスティン経営に有利に生かす。
なお、クリスティン社とは昨年2月にレギュラーコーヒー製造販売を目的とした合弁会社「アロマコーヒー有限公司」を設立している。
上海クリスティン食品有限公司（クリスティン・グループの中核会社）概要
設立：1993年1月
事業内容：パン・菓子の製造・販売
代表者：羅田安（董事長）
従業員数：約4,000名（2007年9月末）
資本金：104百万元（16億円）
年商：1,100百万元（170億円）（2007年度見込）
