UPSは、同社アジア太平洋地区担当社長のケン・トロック氏が今春で引退し、後任として、同地区担当上席副社長のデレク・ウッドワード氏が今年4月1日付で就任すると発表した。
ウッドワード氏はカナダ国籍で、1985年にUPSの仕分け担当の非常勤従業員となり、続いて配送運転手も務めた。輸送・物流業界での経歴は計23年間に及ぶが、うち17年間については、UPSの北米以外の事業地域でのマーケティング、事業開発などの勤務経験となっている。昨年、同社のアジア太平洋地区の本拠地であるシンガポールに上席副社長として赴任し、トロック社長の指揮の下、人事管理全般を統括してきた。
一方、トロック氏は1975年、小口貨物のハンドリングを行う非常勤従業員としてUPS入りし、その後、米ユタ州、欧州、中東、アフリカで地区マネジャーなどを務めた。前任地は米国の南フロリダ地区で、同地区担当マネジャーとして、米国とラテンアメリカの間の輸送・物流業務を指揮した。2003年にアジア太平洋地区担当社長に就任し、計40カ国以上での小口貨物事業を統括してきた。(翻訳)