関西空港、福島県／東北・北関東-関西空港-海外ルート開発へ

関西国際空港は2月7日、福島空港を運営する福島県とともに、航空物流に関する共同ビジョンを発表した。今後、関西と福島の経済界、自治体の協賛を得ながら、「福島空港-関西国際空港-海外ルート」による東北・北関東圏の航空物流の効率化、競争力強化、利用促進に共同で取り組む。
福島県は「福島空港に東北・北関東圏の国際貨物を集約し、日本唯一の完全24時間空港である関西国際空港の機能を活用することで、東北・北関東圏と海外を結ぶ航空物流の効率化などに取り組む」とし、関西国際空港は「国際貨物ネットワークの増強を図るとともに、福島空港との接続性の向上、接続範囲の拡大を行う」としている。
現在、東北・北関東圏の海外向け貨物は、成田空港を利用していることから日中しか利用できず、福島空港、関西国際空港を利用した場合に比べてリードタイムも長い。関西国際空港経由のルートを開発することで「首都圏空港の混雑軽減と機能補完、リードタイム短縮、輸送品質向上、在庫コスト削減、CO2削減など環境への配慮、SCMの24時間化実現」といったメリットが生まれるとしている。