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松下電工ロケーションシステムズ/配車・車両位置情報サービス導入事例、モバイル活用で奨励賞受賞

2008年03月07日/IT・機器

和歌山市の高野口運送が、モバイルコンピューティング推進コンソーシアム(MCPC)による「MCPC award 2008」で奨励賞を受賞したことを受けて、受賞システムに基幹機能を提供している松下電工ロケーションシステムズは3月3日、導入事例の内容を発表した。
高野口運送が奨励賞を受賞した「『配車』+『車両位置』情報公開システム」は、松下電工ロケーションシステムズの車両位置情報サービス「Locoもび」と車載端末機「エコポジforLocoもび」を活用したもの。
松下電工ロケーションシステムズによると、高野口運送ではこのシステムを導入したことで、荷物輸送時の荷主・荷受企業からの問い合わせ対応で要していた負担を大幅に軽減し、業務効率と顧客満足度の向上につなげた、という。
従来、荷主からの荷物の到着予定時刻などの問い合わせ、荷卸場所・配達希望時間変更などのドライバーへの連絡をすべて運行管理担当者が対応していたが、問い合わせを受けてから確認・回答するのに時間を要し、特に繁忙期には対応レスポンスが鈍ることから、顧客満足度の低下を懸念。
そこで高野口運送では、リアルタイムの車両位置情報などの運行管理情報をWeb上に公開し、荷主・荷受企業がダイレクトに確認できるシステムを構築した。
荷主・荷受企業はインターネットで自社荷物を輸送中の車両位置を確認できるだけでなく、ドライバーに直接、輸送希望時間や納品・待機場所の変更を指示することが可能になり、運行管理担当者の問い合わせ対応件数は、システム導入以前に比べ約90%減少した、としている。
システムの仕組みとしては、車両の位置や作業状態などのデータをNTTドコモのFOMAパケット通信を介して収集すると同時に、配車システムに登録された車両やドライバーなどの固有情報とマッチングを行ない、荷主と荷受企業にWebで公開するもので、携帯電話にも対応している。
このシステムを構成する車両位置情報サービス「Locoもび」は、インターネットに接続したパソコンから車両の位置や状態をリアルタイムに管理できるサービスで、高価なソフトウエアの購入なしに、安価な月額利用料で利用できるASP方式を採用。
VICS(道路交通)情報を表示し、目的地までの混雑状況、ルートや到着予定時刻を確認可能。履歴データをCSV形式でダウンロードできるため、他システムとのデータ連携が容易となっている。
また、車載端末機「エコポジ for Locoもび」は、車両に搭載する専用端末機で、GPSのほか、ボタンの操作や各種センサからの情報により、作業状態(実車、空車)、車速、エンジン回転数、庫内温度、ETC情報、給油量、金額、緯度・経度などの細かなデータを記録する。通信機を介してのリアルタイム通信が可能。
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詳細は下記URL参照。
http://www.naloc.co.jp/setumei/vehicle/

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