オンキヨー、ソーテック／9月1日付で合併、物流システム統合へ

オンキヨーとソーテックは3月19日、合併することを決め、株式交換と合併に関する基本合意書を締結した。7月22日付でオンキヨーを完全親会社、ソーテックを完全子会社とする株式交換を実施し、9月1日にオンキヨーがソーテックを吸収する形で合併を行う。
ソーテックは既に、同社のBTO生産をオンキヨーグループの国内拠点の一つ、鳥取オンキヨーへ移管し、リペアセンターとコールセンターも移管を進めるなど、抜本的な改革を図っている。
物流システムの最適化、商品企画・開発・デザイン分野での協業も進めており、購買、販売、管理部門などの部門でも最適化・効率化のための検討を重ねているという。
現在進めている施策としては、①ソーテックにおけるPCへのオンキヨーの音の技術、デザイン力の活用の検討②ソーテックのPC生産の拠点を、オンキヨーの生産子会社である鳥取オンキヨーへ移管することによる競争力の向上③ソーテックの物流コスト削減の検討④ソーテックによる、オンキヨー製PCの販売、販売促進の展開⑤ソーテックのリペアセンター、コールセンターを生産拠点と同様に鳥取オンキヨーへ移管するとともに、顧客満足度向上に向けた抜本的改革の推進⑥ソーテックにおける新体制の発足と全社的な構造改革の推進⑦ソーテックにおける販売管理費の圧縮やコスト削減の実施――など、多岐にわたっている。
また、合併による相乗効果としては、両社の物流システムの統合などによる、最適・合理的なグループ物流システムの再構築、両社の流通チャネルと人的資源の活用による販売力強化、グループのPC事業としてのコールセンター体制強化――などを想定している。