三井造船／コンテナクレーンの受注が100基突破

三井造船は4月17日、世界的なコンテナクレーンの需要増大に伴い、2007年度のヤード用・岸壁用コンテナクレーンの受注が初めて年間100基を超えたと発表した。
同社では大分事業所（大分市）のクレーン組み立てラインを増設したほか、出荷のための大型運搬船が着岸可能な出荷岸壁を浚渫（しゅんせつ）し、生産能力の向上を図っている。
中国など東アジア諸国の急速な経済成長、国際的な水平分業や世界最適地調達・生産の進展などでグローバルな海上コンテナ貨物が飛躍的に増大、港湾拡張、荷役機器の増設が世界各地で進められている。
三井造船は、需要の拡大に応えるため、大分鉄構・運搬機工場で、トランステーナの生産を2ラインへ増設するとともに、大型の運搬船が着岸可能なクレーン出荷岸壁を浚渫整備し、コンテナクレーンの生産体制を年産100基から120基以上へと増強。
また、輸送費削減やクレーン需要増大に対応するため、製作パートナーとしてインド、ベトナムのメーカーへ技術支援も開始した。