ノキアの中国本部、北京亦庄経済技術開発区に完成

ノキアの新たな中国区本部が21日、正式に北京亦庄経済技術開発区に完成した。これにより研究・開発、管理、生産、販売が一体となる世界でも始めての完全な携帯電話産業チェーンが誕生したことになる。
この新本部ビルは敷地面積が７万平方メートルを超え、ノキアグループの中でも最大規模の地域本部であり、ノキア中国区の市場全体を管理する以外に、世界市場向け機種の研究開発業務も行われる。
同本ビルとこれより先に建設された生産基地はわずか通り１本隔てた距離に位置する。世界レベルの携帯電話生産基地となる星網工業園区は2002年に北京市亦庄開発区に建設され、約１キロメートルにわたる通りにはノキアを含む世界トップクラスの携帯電話完成品組み立ておよび部品企業20社以上が軒を連ねている。
ノキアグループ世界高級副総裁兼中国区総裁の趙科林氏は「ノキア中国区の新本部完成により、携帯電話の研究開発、生産、物流、市場、サービスおよび地域本部が１キロメートルの範囲内に集積するという環境は、世界でも稀にみるもの。会議出席旅行や原料輸送にかかるコストが大幅に削減できるほか、二酸化炭素の排出、包装材料の使用量も削減することができる」と指摘する。（日中経済通信）