山東省、黄河デルタに四大臨港産業区を建設

山東省はこのほど、黄河デルタ地域の開発・建設を加速するため、高効率生態経済区の発展計画を審議通過させた。臨海という地理的優勢を生かし、東営、濱州、濰坊、莱州の四大臨港産業区を建設、さらには山東北部沿海経済ベルトの建設を目指す。
山東北部沿海経済ベルトの初期計画面積は約4400平方キロメートル、全省の生態産業基地、新エネルギー基地および全国の循環経済モデル基地が建設される計画という。
生態産業基地では、際立った優位性と生態に対する適応性を備えた高効率の良質農産物を発展させ、生態農業産業チェーンを形成する。港湾という優勢を存分に発揮し、臨港物流を発展させる。また、黄河河口や湿地といった生態的特徴を生かし、生態リゾート観光業を発展させる。
新エネルギー基地は、風力エネルギー、バイオ燃料エネルギー、太陽エネルギー、地熱など豊かな資源という優位性を生かし、新エネルギー応用モデルプジェクトを実施し、産業化への開発・応用を推進し、農村におけるメタンガス普及事業を進める。
循環経済モデル基地では、現地における重化学工業の比重がかなり高いという現状に対応するため、減量化、再利用、資源化の原則にもとづき、国家循環経済モデル企業の規範効果を高め、低消費、ゼロ排出、循環可能な生産方式を普及させ、循環経済システムの構築を加速する。（日中経済通信）