TNTエクスプレス／ヘルスケア業向け物流サービスが好調

TNTエクスプレスは4月30日、同社のヘルスケア事業が過去4年間で8倍に成長したと発表した。これは、シンガポールがバイオメディカル・ハブとして発展し続け、ヘルスケア業界向けのエクスプレス、ロジスティクス・サービス事業分野が大幅に成長したため、と説明している。
現在、TNTはライフサイエンス産業向けR&Dロジスティクスのアウトソース市場で60％以上のシェアを持っているという。シンガポールでは、07年にヘルスケア事業が68％成長、TNTでは「同事業がシンガポールの国際エクスプレス・インテグレータ領域で最速の成長を実現したことを示した」としている。
TNTシンガポールのマネージング・ディレクタ、ダミアン・タン氏は、「クリニカル・エクスプレスは、当社のヘルスケア事業において最大の成長を示した。臨床試験の特別なニーズを満たすために、適切なパッケージング、輸送、および通関規制に対応できる、専門家によるエクスプレス・サービを提供している」と説明。
TNTでは07年、800万シンガポールドル（6億4000万円）を超える投資を行い、シンガポールに6万5500平方フィートのライフサイエンス向け地域配送センター（RDC）を開設している。
また、顧客向けにカスタマイズした配送センターを提供する以外にも、ネットワークに継続的に投資することで、ヘルスケア分野における市場リーダーとしての地位の強化に通り組んでおり、ネットワーク、接続性、配送基盤の強化に向け、今後5年間で1億ユーロを投資する方針。また、欧州、中国、東南アジア間の配送サービスを強化するため、ボーイング747-400ER貨物専用機をシンガポールに就航させたことも発表した。