伊藤忠など4社／ロジスティクスなど支援、中国でのテスト販売サービスを開始

伊藤忠商事は5月13日、伊藤忠（中国）集団有限公司、コクヨインターナショナル、トランスコスモス、野村総合研究所の4社が連携し、中国市場に向けて商品販売を検討している日本企業に対して、ロジスティクス支援など4社のサービスメニューを組み合わせたテスト販売サービスを提供すると発表した。同日からサービス提供を開始する。
新サービスの名称は「中国テスト販売パッケージ」で、自社の商品に対する中国市場の反応を確認したい日本企業に向け、実際に中国市場でテスト販売できる。実際に商品のテスト販売を行うことで購買者の反応を直接入手できるため、伊藤忠商事では「中国進出検討でより有用な判断材料を提供できる」としている。
コクヨインターナショナルの子会社である国誉商業（上海）有限公司が上海・北京で提供する通販サービス「易優百（Easybuy）」をインフラとして活用。「易優百」が商品を買取り、「易優百」のwebサイト、会員向け冊子「PICKS」上で商品の認知を促進、受注・配送から代金回収までを一括して請け負う。
また、トランスコスモスはグループ企業の上海微創大宇宙商務咨詢有限公司を通じてコールセンター運営、顧客データ分析を提供。NRIは中国現地法人である野村総研（北京）系統集成有限公司の上海分公司が、「易優百」のシステム運用を支援し、パッケージユーザーの要望に応じてコンサルティングサービスも行う。伊藤忠中国は顧客の要望に応じて物流面、商流面からサポートを行う。
サービスを利用することで、進出予定企業は中国進出での販売戦略立案を比較的短時間で行うことができ、調査など結果の検証を行うことも可能。4社は日本、中国での営業活動を行い、2008年度に100件のテスト販売を行う計画。