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日本石油輸送/08年3月期、石油輸送需要が低調

2008年05月15日/決算

日本石油輸送が5月14日に発表した2008年3月期連結決算は、売上高333億円(前期比0.8%増)、営業利益4億円(6.7%増)、経常利益7億円(10.8%増)、当期純利益3億円(10.3%増)となった。
鉄道輸送事業は、石油部門で国内の石油製品需要が、LNG(液化天然ガス)や電気などほかのエネルギーへの転換により減少する中、輸送需要も低調に推移。45トン積載可能な高速大型石油製品用タンク車50両の新たな運用開始により、輸送効率の向上、列車の高速化を図り、輸送量の確保に努めたが、製品需要減少の影響をとどめることはできず輸送数量は720万キロリットル(5.6%減)となった。
化成品部門は、主力のISOコンテナで液体用のタンクタイプ、合成樹脂輸送用のホッパタイプを大量に投入。また、LNG輸送で既存の輸送の増送を図り、2か所で鉄道による新規輸送を開始した。
コンテナ部門は、北海道地方の野菜、九州・中国地方の紙製品輸送が好調に推移し、冷蔵コンテナのレンタル輸送が増収となったものの、07年7月に発生した新潟県中越沖地震の影響を大きく受け、部門売上高は前期実績を下回った。
自動車輸送事業は、石油製品輸送で揮発油(ガソリン)税などの暫定税率廃止の影響による買い控えがあり、輸送量は前期実績を下回った。高圧ガス輸送では、LNG輸送を取り扱う子会社が2社から3社に増加したほか、LNG、LPG(液化石油ガス)で新たな区間での輸送を開始したことなどにより、輸送量が大幅に増加した。化成品輸送は、製紙用ラテックスなど全般的に堅調な需要に支えられ、前期輸送実績を上回った。
08年度は鉄道輸送事業で新規の区間での輸送を開始し、自動車輸送事業では輸送量の拡大に向けた取り組みを進める。新しいタイプのコンテナの開発を進めるほか、車両・コンテナの点検・整備のための体制を強化する。連結業績は売上高340億円、営業利益5億円、経常利益8億円、当期純利益4億円を見込む。

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