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日本石油輸送/販管費の削減効果で営業利益35倍

2010年02月05日/3PL・物流企業

日本石油輸送が2月5日に発表した2010年3月期第3四半期決算によると、売上高は222億5300万円(前年同期比5.7%減)、営業利益4億9100万円(35倍)、経常利益5億5000万円(123.5%増)、当期利益2億5900万円(前期は3億1700万円の当期損失)となった。

第3四半期の鉄道輸送事業では、石油部門が燃料転換の進展などでの需要減が見られたが、高速道路料金値下げの影響によるガソリン輸送や冬季の需要期に向けた灯油の輸送が堅調で、輸送数量は446万kl(0.8%増)となり、売上高は61億9000万円(0.1%減)となった。

化成品部門はISOンクコンテナの拡販を中心に営業活動を展開したが、国内需要の低迷で輸送需要は低調に推移。売上高は15億400万円(8.6%減)となった。

LNG部門は家庭用のLNGへの転換が進んだことや前年度に開始した輸送の本格化などで堅調に推移。売上高は12億5300万円(10.2%増)となった。コンテナ部門は、生産活動の停滞や天候不順による野菜類の出荷減など、全般的な物流量の減少に加え、大雨などの輸送障害も発生したため、売上高は18億6400万円(8.1%減)となった。鉄道輸送事業全体では、売上高は108億1300万円(1.8%減)となった。

自動車輸送事業の石油部門は、寒波の影響などで石油製品の需要は増加したものの、四半期を通じての需要は減少し、輸送数量は減少した。高圧ガス部門は、需要減が続いていたLNGの輸送が回復し堅調に推移したが、LPGなど他の輸送品目の需要は低迷しており、輸送数量は前年度を下回った。

化成品部門は、四半期を通じて主要な輸送品目の需要が低迷し、輸送数量が減少。自動車輸送事業全体の売上高は114億4000万円(9.1%減)となった。全社的には燃料油脂費などの販売費・一般管理費の削減が大きく寄与し、営業利益は大幅増益となった。

通期は売上高310億円(2.3%減)、営業利益7億円(148.2%増)、経常利益8億円(96.6%増)、当期利益4億5000万円を見込んでいる。

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