TNTN.V.は5月20日、英国、中国、オーストラリアで100台以上の電気トラックを導入し、配送車の二酸化炭素排出を削減する取り組みを加速させることを発表した。
TNTエクスプレスとSmith Electric Vehiclesは、ことし5月12日に英国ロンドンで世界最大規模の台数の無公害電気配送車を導入し、TNTが持つ総数100台の新しいバッテリー駆動の電気配送トラックNewtonは、今後18か月間において、従来のディーゼル配送車を代替して順次導入される。
この7.5トン配送車は、英国の町や都市環境の中に排出される二酸化炭素の量を年間最大129万9,000キログラム削減し、今後18か月に渡り、世界最大の公道走行可能な商用電気車両メーカー、Smith社と協力して、ロンドンでこの無公害配送車の走行試験を実施する。
さらに、TNTと中国最大の自動車および電気自動車メーカーであるDong Feng Motor Co(東風汽車公司)は、中国湖北省の省都、武漢で、2台のバッテリー駆動型電気配送車の走行試験を開始し、東風汽車が武漢で設計・生産・組立てした2台の軽量電気自動車が使用されている。
これは、TNTが欧州以外の国で行う初めての無公害配送車の走行試験となり、この配送車は、最高時速80km、1回の充電で160kmから200km走行でき、最大1トンの貨物を積載できる。
また、TNTエクスプレス・オーストラリアはことし4月末に、10台のトヨタ・日野ハイブリッド・トラックを導入し、従来のディーゼル配送車の代わりにディーゼルと電気のハイブリッド車を利用した配送サービスを、同国で初めて開始した。
TNTの最高経営責任者(CEO)のピーター・バッカーは、「無公害配送車の導入は、業界初のゼロ・エミッション(排出ゼロ)エクスプレスおよびメール・サービス・プロバイダ-になるという当社の目標を達成する上で不可欠です。当社は現在、環境への影響をできる限り少なくするために、様々な業務を改革しています。その改革内容は、環境にやさしいオフィスやデポの整備に始まり、電気調達方法の選定や革新的な電気配送車の導入に至るまで、多岐にわたります。」と述べている。
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TNT/世界中で無公害配送車を導入
2008年05月21日/CSR
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