フェデックス／JENと共同で中越震災被災地を復興支援

フェデラルエクスプレスと特定非営利活動法人JENは5月20日、共同で中越震災被災地の復興支援プログラムを行うと発表した。
2004年10月に発生した新潟中越地震は、多くの死傷者や家屋の倒壊など甚大な被害を与えたほか、震災以前から進展していた過疎化、高齢化により農作業や集落における人手不足が常態化していた農村の人口流出に拍車を掛け、森林・農地の荒廃や農村文化の衰退・消滅の危機を加速させた。
今回、フェデックスとJENは、農作業ボランティアプログラムを実施し、5月から9月にかけて、田植え、草刈り、稲刈りの3回の活動を行う。
地元新潟の人々、一般ボランティアと共にフェデックス社員も農作業活動に参加する。ボランティアを行う池谷・入山集落の地域住民との協力を通じて、過疎化への歯止め、地域の活性化のためのプログラムを目指している。
JENは、海外での活動経験を活かし、同地区に対し、初期のボランティア派遣を含む調整中心の緊急支援から始め、村おこしまでを視野に入れた長期的なサポートを継続して行っている。
長期的な支援活動の背景は、JENの紛争や災害により厳しい生活を余儀なくされている人々が、自らの力と地域の力を最大限に活かして、精神的にも経済的にも自立した生活を取り戻し、社会の再生をはたすことができるための支援を、迅速・的確・柔軟に行うという理念に基づいた活動となっている。
フェデックスは2007年11月に国際エクスプレス輸送へのニーズが高まると予測される信越地区全体の産業の中心部となる長岡市に新潟県初となる営業所を新設し、JENの理念にフェデックスが賛同したことから立ち上がる今回の復興支援プロジェクトは、フェデックスの日本における初の長期的な災害支援活動となる。