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QADジャパン/自動車部品業界標準化コンソーシアム設立

2008年05月22日/IT・機器

キュー・エー・ディー・ジャパン・インク(以下:QAD ジャパン)は5月21日、国内の自動車部品業界向け「基幹系・情報系システムの標準モデル」構築を目指すユーザー参加型の共同開発プロジェクト「自動車部品業界標準化コンソーシアム」の設立を発表した。
このコンソーシアムは、国際的規格に沿った形でのシステム導入にかかる時間とコストを大幅に削減することを目的としている。
企業の基幹系・情報系システムは、業界ごとに仕様が異なり、導入時におけるカスタマイズが一般的とされ、各業界にターゲットを絞った製品においてもユーザー企業ごとの細かな仕様変更など、導入までに時間と費用がかかっている。
国内の自動車部品業界も工程管理手法「かんばん方式」や部品識別記号「背番号方式」など業界特有の方式に対応する必要があり、企業ごとに追加開発をする場合が多くある。
一方で、昨今のOEM生産ではグローバルな自動車業界への参入、運用効率向上のため、資材管理に関する世界的な業界基準「MMOG/LE」や自動車業界向け品質マネジメントシステムの国際標準規格「ISO/TS 16949」といった国際的業界標準規格へのコンプライアンスがグローバル規模で求められるようになってきている。
このような状況の中、本コンソーシアムでは、QADジャパン(ベンダー)、開発パートナー企業(SIer)だけでなく、協賛企業として自動車部品サプライヤー(ユーザー)も参加し、より現場のニーズを取り入れた「基幹系・情報系システム」の自動車部品業界向け標準モデルの開発を共同で行う。
QAD ジャパンのもつ自動車部品業界での豊富な実績だけでなく、ユーザーの意見も取り入れることで、“共通機能(シェアード・ライブラリ)”を定義し開発を進め、また“シェアード・ライブラリ”に属さない各社固有機能についてはその必要性を再確認した上で開発、より柔軟性の高いモデルを構築する。
これにより自動車部品サプライヤーは、追加開発などの期間/コストを削減できるだけでなく、スピーディーなシステム導入によるビジネスチャンスの拡大も見込める
また今回構築する業界標準モデルは、「MMOG/LE」、「ISO/TS 16949」に完全に準拠し、各ユーザー企業は、資材管理やロジスティクスのプロセスを改善するために必要な取り組みを特定でき、生産ライン停止頻度や在庫維持費を削減、納品成績を向上させ、グローバル・スタンダードへのコンプライアンスを実現できる。
参加メンバー
・QADジャパン
・開発パートナー企業: 4社(予定)
・協賛企業: 5社(予定)
連絡先
QADジャパン
「自動車部品業界標準化コンソーシアム」事務局
TEL.03-5733-8011
mhe@qad.com
http://www.qad.com/jp/

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