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JR貨物リサーチセンター/東海道物流新幹線構想を発表、専用サイト開設

2008年06月06日/CSR

JR貨物リサーチセンターは6月5日、東海道物流新幹線「ハイウェイトレイン」構想について、専用サイトを開設するとともに、新東名、新名神高速道路の中央分離帯などを活用する基本コンセプトを発表した。
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<東海道物流新幹線のCGイメージ>
東海道物流新幹線構想は、現在の東名・名神高速道路に並行して計画されている「新東名・新名神高速道路の中央分離帯や既着工の使用未確定路線」などを活用し、物流の大動脈である東京-大阪間の東海道ルートに、最先端の技術を駆使した「物流専用鉄軌道」の開設を目指すもの。
JR貨物リサーチセンターが東海道物流新幹線構想委員会を2月に立ち上げ、これまで4回程度の会合を重ねて基本コンセプトを策定。7月の洞爺湖サミットを前に、議長国日本の動きとして、具体的なプロジェクトの発表を急いでいた。
構想によると、東海道物流新幹線は道路と鉄道両方の利点を生かし、大量・定時性、低環境負荷・省エネルギーといった鉄道の特性と、機動性、利便性などのトラックの特性を取り入れた「環境にやさしい、利用者のニーズに対応できる新しい幹線物流システム」を構築。
基本コンセプトは、①新東名、新名神高速道路の中央分離帯や既着工の使用未確定車線などを活用②環境にやさしく、大量輸送に適した、貨物専用・軌道系システムの導入③自動運転、無人運転とする④複線電化(第三軌条集電方式)――と定めた。
諸元案では、運行距離が約600キロメートル、平均時速90-100キロメートルで、東京・大阪間を6時間30分で結ぶ。東京、名古屋、大阪のほかに数か所のターミナルを設置する。
列車編成は5両1ユニットを複数連結、1編成最大25両程度で輸送需要によりフレキシブルに対応する。駆動方式は動力分散駆動、急勾配区間はリニアモーターによる支援システムを採用する。輸送力は三大都市圏相互間で1日約20万トンを想定。積載貨物は20フィートから45フィートまでのコンテナとする。
東海道物流新幹線構想の専用サイトは次の通り。
http://www.jrf-rc.co.jp/highway_train/index.html

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