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日立製作所/RFIDシステムのサポートを強化

2008年07月15日/IT・機器

日立製作所は7月14日、RFIDシステムの構築や運用に必要なRFID技術やノウハウなどを提供する「トレーサビリティ・RFIDテクニカルエキスパートサービス」を強化すると発表した。

同サービスは、日立のRFID専門エンジニアが、各現場でのICタグの読み取り性能や、リーダー/ライター装置の評価や最適化を専用ツールやRFID専門知識を使って効率よく実施し、最適なシステム構築や運用を支援する。複数のリーダー/ライター装置の制御や周辺機器との連携が可能で、 RFIDシステムの構築や運用を容易に実現する「RFIDコントローラ」を開発。

このコントローラを利用することで、リーダー/ライター装置同士の電波干渉を防ぎ、運用に必要な読み取り性能を確保できるようになるとともに、現場での調整作業が最大60%(同社比)削減できる。

コントローラは、PLCとの接続が可能で、PLC経由でのタッチパネル、各種センサ、パトランプなどとの連携が可能なため、最適なRFIDシステムを構築することができ、ネットワークとの接続についても、LAN接続だけでなく、高速データ通信(EV-DO)による接続も可能とするなど、屋外をはじめ、さまざまな場所でもRFIDシステムの構築ができる。

一方、今回、UHF帯(国内使用可能周波数:952MHz~954MHz)の国際標準規格「ISO/IEC18000-6 TYPE C」に準拠しているほか、ICタグに書き込まれた情報の漏えい防止やプライバシー保護などのセキュリティ機能を実現した「セキュアRFIDプロトコル」に対応する、低価格のUHF帯リーダー/ライター装置「μ-CHIP Hibiki アンテナ一体型リーダーライター」についても開発し、同日付けで国内販売する。

最大送信出力200mWとし、アンテナとリーダーライターの制御部を一体化して小型化するなど、低価格化を実現し、製造業や流通・小売業でのトレーサビリティ、SCMやLCMなど、幅広い用途で利用できる。

「μ-CHIP Hibiki アンテナ一体型リーダーライター」の価格は10万2900円(税込み)で、「トレーサビリティ・RFIDテクニカルエキスパートサービス」と「RFIDコントローラ」は個別見積りとなる。製品はいずれも2008年9月30日から出荷される。今後、3年間で関連システムを含めて160億円の売上を見込んでいる。

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