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UPS/第2四半期、増収減益、米国国内悪化が収益に影響

2008年07月25日/決算

UPSの2008年第2四半期の業績は、売上高は6.7%増加したものの、売上高は、130億ドル(前年同期121億9千万ドル)、営業利益14億5千万ドル(17億7千万ドル)、営業利益率11.2%(14.5%)となった。

2008年6月30日を末日とする3か月間において、UPSが配送した貨物の総数は、前年同期とほぼ同じ9億5,900万個で、1個当たりの平均売上高は5.9%増加した。燃油費が67%増加したこと、高付加価値商品の取扱量が減少したこと、そして米国における輸入の低迷が、利益にマイナスの影響を与えた。

なお、米国の小口貨物部門は、国内・国際のいずれも利益が減少したものの、サプライチェーンとフレート部門は大幅な増益となった。

アジア太平洋地域におけるヨーロッパ向け輸出は、前年同期に比べ20%以上伸び、UPSのアジアにおける輸出取扱量は、インドで20%以上、マレーシアで10%以上の伸びを達成したように、南アジアの堅実な輸出に牽引され成長した。

米国国内の小口貨物部門は、売上高77億1千万ドル(75億8千万ドル)と増収となったものの、営業利益9億ドル(11億9千万ドル)、営業利益率11.7%(15.7%)、1日平均取扱量1310万個(1320万個)だった。

米国経済の低迷を受けて、当四半期には米国内の1日当たり平均取扱貨物数が1.3%減少し、高付加価値商品では前の期に比べてさらに大きな減少が見られました。米国国内サービスである翌日配達の航空輸送サービスは6.1%、deferredサービス(2、3日かけて輸送する航空輸送サービス)は2.3%、陸上輸送サービスは0.7%の減少となった。

国際小口貨物部門は、売上高29億5千万ドル(25億ドル)、営業利益4億700万ドル(4億7500万ドル)、営業利益率13.8%(19.0%)、1日平均取扱量193万個(180万個)。

当四半期中、英国では、UPSの米国外最大の陸上輸送ハブとなるタムワースのネットワーク統合を完了し、アジアでは、深セン(中国)にアジア域内ハブの建設を発表し、名古屋に週5便の運航を開始し、さらに韓国のパートナーからの合弁事業買収を行った。

サプライチェーン・フレート部門は、売上高23億4千万ドル(21億1千万ドル)、営業利益1億4800万ドル(9800万ドル)。この部門の売上高は約11%増加し、営業利益は50%を超える大幅な伸びを示した。堅調な成長を続けるフォワーディングおよびロジスティクス事業が業績拡大に貢献した。

さらに、医療・ハイテク業界の顧客ニーズに応えるため、オンタリオ州バーリントンの物流拠点の拡張を発表している。

今後の見通しについて最高財務責任者(CFO)カート・キューンは「キューンは、昨年の業績との比較において、第3四半期はさらに厳しいものになるが、第4四半期は幾分上向くだろうと予想している」と述べている。

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