アドテックは8月5日、車両用位置掌握システム「ビュービークル」を発売した。
「ビュービークル」の仕組みは、車輌に搭載した端末が5分間隔の位置情報とファンクションスイッチ状態のデータを10分毎に通信センターに送信。専用のアプリケーションソフトをインストール済みのパソコンからインターネット経由で、通信センターに蓄積された位置情報などを取得できるもの。
専用のソフト上で車輌の位置情報や稼働状況が把握でき、事前に到達登録地点を設定してある車輌の通過確認や、定時の位置報告を自動で受け取れる。
アドテックによればPHS回線の利用で、従来のデジタル無線タイプの位置掌握ステムと比較しても、データ送信頻度が多くリアルタイムの動態監視が可能で、通信センターは一度に数百台～1000台程度の端末データを負荷なく処理することが可能となっている。
標準的な端末価格は1台7万円。開発初年度の2008年度は数千万円台規模の販売を目指す。
同社は今年度には、後継機種を市場投入する予定で、8月末をめどに可搬式の携帯型端末を開発、発売する。このほか、GPS機能や温度センサーを搭載した保冷車向けの機種も開発が進められている。これら新機種も合わせ、数億円台の売上確保を目指す。
