ロジスティクス・サポート&パートナーズは、「物流の基本&実践力がイチから身につく本」をすばる舎から発刊した。
著者は大手荷主・物流企業などをクライアントとするコンサルティングファーム。PART1「「物流」を知るために押さえておきたい基礎知識」では、日頃から何気なく使っている「物流」や「ロジスティクス」など、混同しがちな物流用語の定義とその違いなどから分かりやすく書き起こしている。
実践的な内容となるPART2「「物流」を経営戦略の一つとしてとらえ使いこなそう!」以降の内容は、今最も荷主から求められている物流過程の可視化や、効率的な人員配置の必要性などを強調。さらに、トヨタ自動車が確立したジャストインタイム方式や、イオンなどが導入し環境負荷削減にも役立つミルクラン方式などの手法を紹介。資料として各メーカーが確立した物流網のフロー図も交え、効率的な物流網の構築法を解説する。
最終章のPART6「「物流」の将来を予想してみる」では、最も懸念される燃料費の高騰や人材難の対応策として、鉄道・船舶への輸送手段シフトや、物流センターの大都市集中傾向を紹介。また、環境対策は物流業界全体でも引き続き大きな経営課題であるとし、代表的な環境負荷削減のトレンドとしてEMSの導入を挙げている。物流企業への入社を希望する大学生や、初歩から物流を学び直したい人など、幅広い層に向けた内容となっている。
版型:四六版、192ページ
発行:すばる舎
http://www.subarusya.jp/book/9784883997282.html
定価:1575円（税込み）
