三井金属は8月29日、マレーシアの製造拠点Mitsui Copper Foil (MALAYSIA) SDN. BHD.(MCF)に薄物電解銅箔製造ラインを新設し、生産能力を1200トン/月に引き上げると発表した。
アジア諸国でマザーボード用など薄物電解銅箔の用途が拡大していることに対応するもので、新製造ラインは既存工場の隣接地に建設する。総事業費は150億円。
新製造ラインでは、厚さ12マイクロメートルの薄物電解銅箔などを生産する。ラインは今年中に着工、2010年初頭に第1期工事を完了する予定で、700トン/月の生産を開始する。2期工事(500トン/月)も続けて着工し、増強分の製造能力は1200トン/月になるがこの体制が整う時期は未定。
この設備増強でMCF社の製造能力を合計2800トン/月に引き上げられ、日本国内、米国、台湾を含めた全社の製造能力は5500トン/月体制となる。