帝国データバンクは11月4日、ヒタチエクスプレス(愛知県小牧市）が自己破産申請の準備に着手したと報じた。ヒタチエクスプレスは既に10月31日に事業を停止している。1998年5月の設立以来、雑貨、自動車部品などの運送のほか貨物の梱包作業など部分的に受注。大阪府、岐阜県などに複数の拠点を開設し、大手業者の下請け受注を中心に業績を伸ばした。2008年3月期は売上高約46億8600万円を計上していた。
しかし、積極的な事業展開と業績の向上に伴う増車で、車両の償却負担が次第に経営に重くのしかかるようになった。2006年の本社新築や拠点開設費用などの設備投資資金を、借り入れで充当していたため金利負担も増加。これに燃料価格高騰などが追い討ちを掛け資金繰りは悪化。事業環境の好転が見込めず今回の措置となった。
