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ロジスティクス・SCMフェア/中間流通業の役割を再認識

2008年11月10日/セミナー

ロジスティクス・SCMフェア(主催:LNEWS)が11月7日、東京都千代田区の大手町サンケイプラザで開催された。ITサービス企業や物流専門の不動産開発企業など幅広い業種が参集し、A-Dの4会場に分かれての各種セッションや、自社の主力商品の実機展示などが行われた。

<講演する中央物産の尾田寛仁常務>
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今回のハイライトは、尾田寛仁・中央物産常務取締役物流本部長による特別講演「日用品業界の流通とサプライチェーンの基本課題と方向」。尾田氏の講演には、熱心な受講者が約200名詰めかけ会場は早々に満席となった。講演の中で尾田氏は、国内の流通過程で特徴的な存在の一つである問屋などの中間流通業者の存在は必要だと強調。その上で「これから中間流通業に求められるのはメーカーと小売業者との単品別販売量情報、単品別在庫量情報の共有だ」と述べた。情報を共有することで、在庫量が適正な水準にとどまり、実際の需要以上に生産量・在庫量を確保する「ムチ打ち効果」の抑制が可能になるという。

<盛況の特別講演>
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また、中間流通業者が介在することで、メーカー-小売業者の直接取引回数が削減でき、小売業者が自前で物流センターを整備するなどの直接投資も削減できるという。これらの現状を踏まえ、「今後の中間流通業に求められているのは在庫管理機能、情報システム機能の強化だ」として尾田氏は講演を締めくくった。

<展示に熱心な質問>
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出展では、企業が自社の物流効率化システムや、多機能型倉庫の開発実績などを来場者にアピール。先進的な各種アイテムに来場者が見入る姿が多数見受けられていた。

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