日産自動車は10月11日、ニューヨークで開催される「第15回ITS世界会議」に、交差点で、運転者が気がつかない環境下でもぶつからない実験車両を出展すると発表した。
実験車両は赤信号の交差点に接近中、ドライバーが適切に減速操作を開始しない場合に警報し、交差点までの正確な距離と走行レーンを検出することにより、自車が走行中のレーンの信号情報に基づいて警報を行うことができる。
交差点を左折しようとしている車両のドライバーに、対向車の接近を報知し、非優先道路から信号機のない交差点にはいろうとしている車両のドライバーに、左右から接近する車両の存在を報知する。
従来のインテリジェントクルーズコントロール(ICC)に加え、前方信号が赤の場合に、停止線で自動停止する機能をもつ。
また、自立型ITSにより周囲の車と「ぶつからない車」の実現にむけた最新技術を搭載した「全方位運転支援システム搭載プロトタイプ車両」を出展する。この中で、8月に発表した後退時における運転支援システム(バックアップコリジョンプリベンション)を公開する。