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三菱総研、フィックスターズ/ABL向け在庫データモニタリングシステム開発

2008年12月09日/IT・機器

三菱総合研究所とフィックスターズ(東京都港区)は12月8日、セル・ブロードバンド・エンジンを用いたアセット・ベースト・レンディング(ABL、動産担保融資)向け在庫データモニタリングシステムを開発したと発表した。

新開発のシステムは、ABLでの担保分析を目的としたもの。在庫や売掛金など流動性の高い資産を担保するABLは、中堅・中小企業を中心に広がりつつあるため、三菱総合研究所と三菱東京UFJ銀行は共同で効率的な分析システム構築に着手。リスク評価の考え方と数理的手法から、在庫変動を定量的に把握し分析するモデルを構築した。

三菱総合研究所は、モデルを用いた分析機能提供で在庫データの可視化、在庫変動の特性抽出のため、システムのプラットフォームにセル・ブロードバンド・エンジンを採用。このプログラミングが得意なフィックスターズと協業し、分析モデルに組み込んだ数理的手法をセル・ブロードバンド・エンジンで高速化した。このことで、数百種に及ぶ在庫の時系列データから在庫間の関連性をリアルタイムで分析できるようになったという。

今回分析のベースとなった数理的手法では、金額・数量を問わず在庫の変動量を非線形時系列モデルで解析でき、変動に潜む異常性を自動検出できる。分析には膨大な量のデータ処理が必要だがセル・ブロードバンド・エンジンの並列処理で高速計算と高精度な分析を両立できた。

三菱総合研究所は、今後ABLの取り扱い件数の拡大が見込まれる三菱東京UFJ銀行に対して、本システムを使い、在庫の変動に潜む特性に関する分析機能を提供する。

さらに、物流や製造など金融以外の分野においても本分析モデルを活用したサービスを提供していく。

問い合わせ
三菱総合研究所
先進ビジネス推進センター
https://secure.mri.co.jp/MRI/contact/contact.cgi?cn=section_abc

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