王子製紙は12月18日、洋紙分野の需要低迷を受け、富士工場など5工場を一時停止し、洋紙生産量を15万トン減産すると発表した。
5工場は、富士工場(静岡県富士市)、春日井工場(愛知県春日井市)、米子工場(鳥取県米子市)、呉工場(広島県呉市)、富岡工場(徳島県阿南市)で、2~3週間にわたって工場を全面的に停止し、12月に8万トン、2009年1月に7万トンの合計15万トンの洋紙を減産する。
また、スクラップ&ビルドを進めてる富岡工場では、新マシン(N-1号マシン/年産能力35万トン)の稼働を当初では2009年1月を見込んでいたが、2月に変更する。
新マシンの稼働に合わせ、6台の既存マシンを停止する計画で、6台のうち5台を2009年3月までに停止(能力削減28万トン/年)し、残り1台についても顧客の了解を得てから停止する。
このほか、富士工場の8号マシンとオフコーターを2009年2月に停める。生産品種は軽量コート紙と微塗工紙で、年産能力は8万5000トン。