王子製紙は2月2日、塗工紙などを生産する富岡工場の10号マシン、春日井工場の2号コーターを3月に、呉工場の4号マシンを7月にそれぞれ停止すると発表した。
需給バランスの調整と需要に合致した生産体制の構築、オイルレス化の推進などエネルギーコスト削減のためで、これらの製造能力は21万トン/年。
呉工場の場合、4号マシンで生産しているクラフト紙を印刷情報用紙を製造する呉工場の5号マシンに生産を移管し、印刷情報用紙の生産能力を削減する。王子製紙はこの措置で、固定的費用などのコストを年間60億円削減できると見込んでいる。
また、設備停止で構造改善費用を2010年3月期決算に特別損失として計上する予定。