富士通クオリティ・ラボは1月19日、中国から電気・電子部品を調達する日本のセットメーカー向けに、電気・電子部品の品質保証と欧州連合のRoHS規制など環境保証サービスを提供する「富士通総合質量技術（蘇州）有限公司」を7日に設立したと発表した。
今回の設立は、日系企業が多数進出している中国江蘇省で、国内セットメーカーの中国での電気・電子部品の品質監査業務の効率化、製品品質の向上を支援することなどが狙い。
日本のセットメーカーが新会社に業務委託すれば、品質監査業務や環境監査業務を大幅に効率化できるという。富士通クオリティ・ラボは、今後中国国内メーカー向けの品質検証、故障解析、品質改善コンサルティング・教育、材料分析、環境分析などの業務を行う。
このため、中国国内メーカーの品質向上を担う政府系強制検査機関の無錫出入境検験検疫局、江蘇出入境検験検疫局機電製品検査センターとの共同試験所設立で昨年9月に両者と基本合意し、今後は、中国国内の電気・電子製品メーカーにも品質改善コンサルティングなどを行い、品質・信頼性向上に向けた支援を行う予定。
富士通総合質量技術（蘇州）有限公司の概要
社名：富士通総合質量技術（蘇州）有限公司（日本語名：富士通クオリティ・ラボ（蘇州）有限公司、英語名：Fujitsu Quality Laboratory (Suzhou) Ltd.)
所在地：中国江蘇省蘇州市高新区科霊路２号（蘇高新ソフトパーク内）
代表者：董事長／木村弘正（富士通特別顧問兼富士通クオリティ・ラボ社長）総経理／亀原伸男（富士通クオリティ・ラボ技術顧問）
事業内容：品質保証サービス、品質改善コンサルティング、環境保証サービスなど
設立：2009年1月7日
営業開始：2009年1月7日
資本金：100万ドル（富士通クオリティ・ラボ全額出資）
