伊藤忠商事と伊藤忠(中国)集団有限公司は1月22日、中国華東地区の企業グループ杉杉集団有限公司の株式取得を実施することで杉杉集団と合意したと発表した。
杉杉は繊維事業から資源・エネルギー、電子部品、食糧などに業容を拡大。伊藤忠は1993年に日本、米国向けアパレル製品のOEM生産を杉杉集団に委託し、共同でレノマ、マルコアザーリなどブランド事業も中国国内で展開してきた。
当面はブランド事業や服飾資材関連子会社の三景との連携など繊維分野で両社間の取引を強化し、次第に他分野での事業も取引関係を強化していく。両社は共同でグループ経営体制を構築することで、欧米を含めたグローバル展開を視野に杉杉集団の差別化を図る。
この株式取得で伊藤忠の出資比率は28%になるため、杉杉集団は持分法適用会社となる。