伊藤忠商事は12月7日、米国エナール・ワンが実施する第三者割当増資(2000万ドル)を引き受けると発表した。
同社は2003年にすでに出資しており、今回の引き受けによって出資比率は5%弱となる。増資引き受けにより、伊藤忠商事は、エナール・ワングループとの関係を強化することで、製品販売をはじめとするリチウムイオン電池関連の総合ビジネスを強化し、2012年度のリチウムイオン電池関連事業の売上350億円を目標とする。
電気自動車の中核要素として、リチウムイオン電池が注目を集めているなかで、エナール・ワン100%子会社であるエナデルは、OEMレベルの車載用リチウムイオン電池システムの製造電池メーカー。
米国内で唯一、セルから電池システムまで一貫して開発・製造できる量産設備を持っており、2009年8月には米国政府が実施するグリーンニューディールの一環で助成金1億1850万ドルを得ている。スウェーデンのボルボやノルウェーの電気自動車メーカーTh!nk社などへの電池システムの供給が決まっている。