雪印乳業は1月27日、10月1日の予定で日本ミルクコミュニティと共同持株会社「雪印メグミルク」を設立し、経営統合すると発表した。
従来の連携関係を強化し、原材料調達や商品開発などでも経営統合による経営資源の一体的活用で企業価値の向上が図れると両社が判断したためで、今後、4月9日に両社で株式移転計画を作成、6月24日に移転計画の承認定時株主総会を開催し経営統合を決議し、9月25日には東京・札幌の証券取引所でいったん上場を廃止する。
両社が個別に取り組んできたブランド戦略、営業活動は両社の優れた部分を生かし、「カテゴリー・ナンバーワン戦略」を展開。デザート、ヨーグルトなどの商品力を強化し、乳資源価値を極大化する商品構成の構築に取り組む。
また、原材料の調達体制や品質保証体制、生産体制などを強化。栄養・機能性食品事業や新ブランド商品など商品カテゴリーの枠を超えた商品開発、新規事業進出など新販売チャンネルにも挑戦する。
さらに、研究開発やブランドに積極的に投資するほか、事業基盤を拡大するため長期的視点に立った投資も実施する。両社は経営統合に向け、高野瀬忠明・雪印乳業社長を委員長とする統合準備委員会を発足。10月の統合までに各分野を検討するとしている。
新会社の概要
商号：雪印メグミルク（株）
事業内容：牛乳、乳製品および食品の製造・販売等の事業を行うグループ会社の経営管理ならびにそれに付帯・関連する事業
本店所在地：東京都新宿区本塩町13
登記上本店：北海道札幌市東区苗穂町6-1-1
代表者：代表取締役会長小原實、代表取締役社長高野瀬忠明
資本金200億円
純資産：未定
総資産：未定
決算期3月31日
