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関西汽船/通期は7億1900万円の営業損失

2009年02月20日/決算

関西汽船が2月19日発表した2008年12月期連結業績によると、売上高116億7700万円(前年同期比9.5%減)、営業損失7億1900万円(前期は6億500万円の営業損失)、経常損失7億7800万円(6億8400万円の経常損失)、当期損失2億8600万円(6億3900万円の当期損失)となった。

事業別にみると、主力の海上運送業の売上高は103億1600万円(8.9%減)。減船と減便が影響した。コスト削減に注力したが、燃料油価格高騰の影響を吸収できず、営業損失6億4100万円を計上した。飲食業・商品販売業の売上高は9億8700万円(24.5%減)で、減船や旅客輸送低迷が影響した。営業損失1000万円を計上した。

燃料油価格高騰への対応と燃料油価格変動調整金の導入などを踏まえた「中期経営計画」(2007年度から2009年度まで)の実行に注力した。2008年1月16日からはダイヤモンドフェリーと共同運航する阪神/四国/中九州航路の配船・運航ダイヤを見直した。両社7隻による上下8 便の運航体制から、6隻による上下6便の新配船に移行し、運航コストの節減に努めた。7月8日からは、大阪の発着港を南港コスモフェリーターミナルに移転し、利用者の利便性向上を図るとともに、近隣のアミューズメント施設などの利用が可能となった。

上期では国内物流関係が順調に推移したが、旅客・乗用車輸送では他の交通機関との競争が激化。下期では物流・旅客関係ともに減少となった。燃料油の消費量は減船効果によって、前年比で約20%の減少となったが、燃料油価格高騰により燃料費総額では前年に比べて増加となった。特別損失としてターミナル移転に伴う資産除却や過年度役員退職慰労引当金繰入額などを計上した。

2009年12月期の業績予想は、売上高104億円、営業利益2億円、経常利益1億5000万円、当期利益1億4000万円を見込んでいる。

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