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佐渡汽船/運航ダイヤ発表の遅れなど影響、当期損失2億3500万円

2009年02月23日/決算

佐渡汽船が2月20日に発表した2008年12月期決算によると、売上高は107億3700万円(前年同期比15.4%増)、営業利益3500万円(81.4%減)、経常損失2億8200万円(前期は5500万円の経常損失)、当期損失2億3500万円(3億1500万円の当期利益)の大幅減益となった。

同期は観光客の回復を見込み、輸送目標を輸送人員は184万人、自動車航送換算台数は25万4000台、貨物輸送トン数は12万6000トンに設定。経営改善策の一環として不採算航路である小木~直江津航路をカーフェリー1隻体制とし、余剰船舶を売却した。

営業施策面では、4-12月の運航ダイヤ発表が例年よりも遅く、4月-6月の団体客が10.3%減と落ち込んだ。ジェットフォイルは6月-7月の割引でこの期間は3.3%増となったが、乗用車は回復には至らず12.8%減となった。また、8月-11月に小木~直江津航路限定の乗用車割引などを実施したが、8月は36.9%減、9-11月は30.8%減と大きく減少した。

寺泊~赤泊航路は、高速船を利用した貸切船企画の拡大を働きかけ、利用客数は9631人(51.8%増)と大幅増を記録。しかし、4月-12月の運航ダイヤ発表の遅れなどで、1月-6月の輸送実績は輸送人員で4.8%減、航送換算台数は7.5%減となった。7月-12月の輸送実績は輸送人員0.5%増となったものの、航送換算台数は8.6%減と燃料費高騰に祟られた。ジェットフォイルの輸送人員は、50万4810人と2003年以来の50万人突破を記録した。

貨物は、佐渡の主要農産物である柿の大豊作で輸送量は53.5%増。米は、前年度末に政府指定米倉庫への集中移送の反動減で19.6%減と減少した。柿、米を除いたその他の輸送量も1.5%減となった。

この結果、同期の輸送人員は181万71人(1.7%減)、航送換算台数23万3484台(8.2%減)、貨物輸送トン数は12万8740トン(2.1%減)と3部門とも前年度を下回った。

来期の業績予測はジェットフォイルの増便、冬季に不採算航路の運休期間を設けるなどで売上高126億7400万円(18.0%増)、営業利益6億9800万円、経常利益5億2100万円、当期利益3億8000万円を見込む。

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